[6日 ロイター] - ロシア連邦捜査委員会は6日、ウクライナ軍との激しい戦闘が続いているウクライナ東部の交通の要衝バフムトと、近郊のソレダルで、ウクライナ軍が化学兵器を使用したとの疑いについて調査していると発表した。証拠は示していない。

連邦捜査委は、独立を一方的に宣言したウクライナ東部の親ロシア派「ドネツク人民共和国」で、ウクライナのドローン(小型無人機)による化学兵器の使用が報告されたとし、「ロシア軍兵士に中毒に特徴的な症状が出ており、健康状態が悪化している」とした。詳細は明らかにしなかったほか、使用が疑われる物質名も示さなかった。

一方、ウクライナ軍は声明で、戦争法を順守しているとし、「ウクライナ軍の部隊が化学兵器を使用したというロシアの主張は事実無根だ」と主張。ウクライナはそうした兵器をいかなる場所でも使用したことがないとした。

さらに、ロシア側が「禁止されているリンやクロロピクリン弾薬」を使用し、「偽情報を武器として使った」と非難した。