[ミラノ 2日 ロイター] - イタリアの通信大手テレコム・イタリアは、米プライベートエクイティ(PE)大手KKRから固定電話部門の過半数株式を数十億ユーロで取得する提案を受けたと発表した。

KKRが求める株式の規模はまだ確定していないが、テレコム・イタリアの固定電話部門と海底ケーブル部門を切り離して設立する新会社の過半数株式を取得する意向という。

買収提案は拘束力がなく、具体的な金額は明らかにされていない。関係筋は200億ユーロ(220億ドル)程度と述べた。

政府はテレコムイタリアの通信網を戦略的資産と見なしており、「黄金株」により買収を拒否することができる。産業省は「全国的な通信網のような戦略的インフラの安全保障と雇用水準の維持を、政府は重要な問題と考えている」とする声明を発表した。