[ストックホルム/ロサンゼルス 31日 ロイター] - 音楽配信サービス大手スポティファイ・テクノロジーは31日、支出を引き締め、効率化を図る方針を示した。この1年はテクノロジーとコンテンツに投資していた。

ダニエル・エク最高経営責任者(CEO)は「マクロ環境」が昨年に劇的に変化したと指摘。第4・四半期投資家向け電話会見で「今にして思えば私は少し浮かれ、市場に表れた不確実性と比して過剰な投資をしてしまったかもしれない」と述べた。

同社は2022年、ポッドキャストとオーディオブック事業の強化に多額の投資を行い、営業費用は収入の2倍のスピードで増加した。そのため、今月600人の従業員をレイオフするなど、コストを削減することになった。

効率性をより重視することに加え、月間アクティブユーザーの増加予測により、年間を通じて粗利益が改善する見込みだと説明。リスナー数が今四半期に5億人に達すると予測した。

22年第4・四半期の月間アクティブユーザー数は4億8900万人に拡大し、会社側のガイダンスとアナリストの予想(4億7790万人)を上回った。

売上高の大部分を占めるプレミアム会員は14%増の2億0500万人。リフィニティブによる予想の2億0230万人を上回った。