[ブリュッセル 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は2月1日に公表する「グリーンディール産業計画」で、再生可能バッテリーなどのクリーン技術を扱う企業向けの優先承認を提案する予定だ。ロイターが30日に閲覧した草案で分かった。

この計画は、欧州がグリーン産業の拠点としての地位を維持し、中国や米国の補助金政策に対抗する道筋を示す狙いがある。

草案によると、EUの気候変動目標を達成する上で鍵となるクリーン技術を扱う企業に対しより簡素な規制枠組みを構築する計画で、承認手続きの迅速化も含まれる。

また、クリーン技術のサプライチェーンを構築する上で重要と考えられる特定プロジェクトについても、より迅速に承認が得られる可能性があるという。ただ、草案は正式発表前に変更される可能性がある。

優先承認の対象としては、バッテリー、炭素回収・貯蔵、再生可能エネルギー、再生可能水素、エネルギー貯蔵、低炭素建築技術などが候補となるが、EUが最終的に判断するという。

また、2030年までにグリーン産業を拡大し、欧州のクリーンエネルギーや製品に対する需要の高まりに対応できるようにするための目標を設定する予定だ。