[ヒューストン 30日 ロイター] - 米石油大手エクソン・モービルはテキサス州ベイタウンでの水素工場の稼働を2027ないし28年に開始する計画だ。ローカーボン事業担当のダン・アマン社長が30日、ロイターに明らかにした。

エクソンは2022─27年の5年間で水素、二酸化炭素(CO2)回収、バイオ燃料プロジェクトに70億ドルの予算を充てている。水素事業についての最終的な投資判断は2024年までに下される見通し。

アマン氏は「人々はこれが機能し、経済的にも実行可能だと分かるだろう」と述べた。

ベイタウン施設は、ブルー水素を日量10億立方フィート生産する見込み。生産した水素は、化石燃料から再生可能燃料への移行を目指す重工業への提供を狙っている。

ブルー水素は天然ガスとCO2を回収する方法を組み合わせて作られる。エクソンは生成過程でできるCO2の98%(年間約700万トン)を永久に地中に埋める計画だ。