[ロンドン 30日 ロイター] - 英食品・日用品大手ユニリーバは30日、次期最高経営責任者(CEO)にオランダ乳業大手フリースランド・カンピーナのハインツ・シューマッハCEOを起用すると発表した。7月にアラン・ジョープ現CEOと交代する。

シューマッハ氏(51)は20年以上前にユニリーバに在籍した経歴があり、昨年10月に非常勤取締役に就任。オランダの食品小売大手アホールド・デレーズや米食品大手HJハインツでの勤務経験もある。

ユニリーバは昨年9月にジョープCEOが2023年末で退任すると発表していた。

アクティビスト(物言う株主)として知られ、昨年ユニリーバの非常勤取締役に就いたネルソン・ペルツ氏は、新CEOとしてシューマッハ氏を強く支持すると表明。「ステークホルダーに持続可能な高価値をもたらすために緊密に協力することを楽しみにしている」とした。

リフィニティブのデータによると、ペルツ氏は自身のトライアン・ファンドを通じてユニリーバ株の約1.5%を保有する第4位株主。株価は30日の取引を約1.3%高で終了した。

株価は、2019年1月にジョープ氏がCEOに就任して以来、欧州の主要・一般消費財株指数に後れを取ってきた。

昨年に英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)の一般医薬品事業の買収に失敗したことを受け、ジョープ氏に対して懐疑的な見方が一部の投資家から出ていた。