30日 ロイター] - 豪レアアース大手ライナス・レアアースが30日発表した第2・四半期(2022年10─12月)決算は、売上高が14.8%増加した。グリーンエネルギーや脱炭素化に向けた世界的な動きの中、電気自動車(EV)の部品に使用されるレアアースの需要が拡大した。

ライナスが採掘を手掛ける主要鉱物のうち電気モーター用磁石に使用されるネオジムとプラセオジムは、各国が二酸化炭素(CO2)排出削減に取り組む中で需要が増加している。

ライナスは自動車部品メーカーや中国以外の新たな磁石製造事業を中心とした顧客候補からの問い合わせが続いているという。

第2・四半期の売上高は2億3270万豪ドル(1億6515万米ドル)で、前年同期の2億0270万豪ドルを上回った。

レアアース価格は第2・四半期中に安定したとし、今後の価格動向は主に中国経済の回復状況次第との見方を示した。

ライナスの製品の平均販売価格は1キロ当たり62.5豪ドルで、前年同期の54豪ドルから上昇した。