[29日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は29日、東部ドネツク地域でロシア軍による攻撃が続く「非常に厳しい」状況に立ち向かうため、新たな兵器の迅速な供与が必要だと訴えた。

ビデオ演説で「状況は非常に厳しい。ドネツク州のバフムトやウグレダールなどではロシア軍による攻撃が絶えない。われわれの防衛線を突破しようとする試みが続いている」と指摘。

「ロシアは戦争を長引かせ、われわれの戦力を疲弊させたい。そのため、われわれは時間を武器にする必要がある。ウクライナのために供給を加速させ、新たな兵器の選択肢を開かなければならない」と呼びかけた。

数日前にドイツや米国が最新式の戦車を供給する方針を示したが、ゼレンスキー氏はさらなる兵器の供与を訴えた。

ウクライナ司令部は「われわれの圧力が占領者の攻撃能力を上回る」状態の確保に尽力しており、それは「パートナーからの防衛支援を維持する」ことを意味すると述べた。

ゼレンスキー氏は28日には射程約300キロの米国製「陸軍戦術ミサイルシステム」(ATACMS)が必要だとも述べている。