(ブルームバーグ): 米ゴールドマン・サックス・グループは、デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)の2022年の報酬を約30%減額して2500万ドル(約32億円)とした。同年には株価が下落し、利益も減少していた。

報酬パッケージには基本給200万ドルと変動報酬2300万ドルが含まれ、このうち1610万ドルは譲渡制限付株式ユニット(RSU)の形での支給となっている。

ゴールドマンは消費者向け事業「マーカス」に巨額の資金をつぎ込んだが、過去3年間に38億ドルの税引前損失を被る結果となった。同セクターへの参入を急ぎ過ぎたと、ソロモン氏はこれまでに認めている。

同社は今年に入って、約3200人の削減に乗り出した。同社の人員削減規模としては過去最大級だ。

ゴールドマンが今週3200人削減へ、コスト見直し後に-関係者 (2)

ゴールドマンは選択的に採用継続、大規模人員削減後-国際部門トップ

ソロモン氏(61)の21年報酬は3500万ドルで、モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマンCEOと並び、米国の大手銀行で最も年俸の高いCEOとなっていた。

ゴールドマンのソロモン氏、21年報酬40億円-米銀CEOトップに並ぶ

モルガン・スタンレーのゴーマンCEOの22年報酬は10%減の3150万ドル。JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOの同報酬は前年と同じ3450万ドルに据え置かれた。

原題:Goldman Slashes CEO Solomon’s Pay About 30% to $25 Million(抜粋)

--取材協力:Sridhar Natarajan.

(第3段落以降を追加し、更新します)

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