[ベンガルール 25日 ロイター] - 空売りで知られる投資会社ヒンデンブルグ・リサーチは25日の調査リポートで、インドの財閥アダニ・グループに対して空売りポジションを取っていると明らかにした。

発表を受けてアダニ・グループの傘下企業の株価は下落した。

ヒンデンブルグはアダニがモーリシャスなどオフショアのタックスヘイブン(租税回避地)を不適切に利用していると批判し、高水準の負債が投資家の資産110億ドルを棄損した恐れがあると懸念を示した。

アダニはヒンデンブルグの主張には根拠がないと疑惑を否定。アダニ・グループの傘下企業が計画している大規模な株式売り出しを控えたタイミングでアダニの評判をおとしめるのが狙いだと反論した。

ヒンデンブルグは米国で取引されている社債やインド以外の市場で取引されているデリバティブ(金融派生商品)を通じて、アダニ傘下企業に対して空売りポジションを構築したと説明した。