[24日 ロイター] - 化学・事務用品などを手がける米複合企業3M(スリーエム)は24日、製造部門で2500人の人員を削減すると発表した。今年第1・四半期の調整後売上高見通しは前年同期比10―15%減の72億―76億ドルで、リフィニティブのデータに基づくアナリスト予想の83億4000万ドルを下回った。

昨年第4・四半期売上高は6%減の81億ドル。特殊要因を除く1株利益は前年同期の2.45ドルから2.28ドルに減った。

3Mによると、昨年からの需要鈍化の流れは今年も続いている。特にアジア地域で、消費者が必需品以外の支出を削っている上に、企業も在庫圧縮に動いているためだ。モニシュ・パトラワラ最高財務責任者(CFO)は「1月第3週に入って、年初からの販売数量の減速に歯止めがかかっていない」と説明した。

マイク・ローマン最高経営責任者(CEO)は「今年はマクロ経済面でさまざまな試練を受け続けるだろう」と発言。同社は販売数量が回復するまで生産量の調整を継続し、支出の節約姿勢を維持するとしている。