[ロンドン 24日 ロイター] - 再生可能エネルギーに対する銀行融資の割合が化石燃料との比較で過去6年間ほとんど伸びていないことが、24日に公表された調査で分かった。

環境団体のシエラ・クラブやフェア・ファイナンス・インターナショナルなどの委託で実施された調査によると、2016年以降に行われたエネルギー分野への銀行融資と債券引き受けの総額2兆5000億ドルのうち、再生可能エネルギー向けは7%を占めた。

再生可能エネルギー向けは金額ベースで16年の232億ドルから21年には346億ドルに増加したが、化石燃料向けも増加したため、割合では20年が7%、21年が10%、22年が8%とほぼ横ばいにとどまっている。

データをまとめたを調査会社プロフンドの担当者は「世界および銀行自身の気候目標達成を可能にするには、再生可能エネルギーへの融資を大幅に増やしつつ化石燃料への資金を段階的に減らす必要がある」と述べた。