[キーウ 23日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、汚職疑惑を受けて政府や地方、治安部隊の幹部交代を近く発表する方針を明らかにした。

対象者は特定しなかったが、「省庁や他の中央政府機関、地方、法執行機関のさまざまなレベルの当局者について既に人事が決定されている」と述べた。

国内メディアは、ゼレンスキー氏が政府の合理化に取り組む中、複数の閣僚や高官が解任される可能性があると報じた。

ウクライナでは長年にわたり汚職や脆弱な統治が問題となってきたが、ロシアによる昨年の軍事侵攻以降は政府が西側に財政・軍事支援を求める中、そうした事例はまれになっていた。

汚職捜査当局は22日、昨年9月に発電機の輸入を手助けする見返りに40万ドルを受け取った疑いでインフラ省次官を拘束したと発表。

また、国防省が兵士の食料調達で業者に過大な支払いを行ったと報じられたのを受け、議会委員会は23日、調達規則の厳格化で合意した。