日本製鉄の橋本社長が語った「鉄の復権」の全貌
東洋経済オンライン
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注目のコメント
脱炭素に対する日鉄社長の肝の座り方がいいね。
以下抜粋
脱炭素は無理では済まない。地球はどんどん温暖化しており、やらないといけない。全員が成功することはありえないし、全員が成功しなくてもいい。コストが上がって、世界の製造業の規模は一旦縮小する。そんな感じで温暖化は止まるだろう。
世界で一番CO2を出しているのは火力発電所だが、コストや供給の安定度といった問題は別にして再エネか原子力などの代替手段がある。火力発電所の次にCO2を出しているのが高炉だが鉄に代わる素材はない。アルミで鉄を全て代替はできないし、そもそもアルミのほうが(トン当たりでは)CO2をたくさん出している。全員が大昔のように裸で走り回る時代に帰るのが嫌なら、鉄鋼業を脱炭素でやるしかない。
脱炭素では原料転換とエネルギー転換が大事だというが、鉄鉱石からしか鉄はできない。鉄鉱石を鋼材にするのに炭素を使うのはやめろということ。高炉をやめて電炉化するといっても、電炉の原料となる鉄スクラップはそもそも高炉で造る。高炉の生産を縮小すると鉄スクラップがなくなる。その矛盾を解決するには鉄鉱石から還元鉄を造るしかない。