[ローマ/フランクフルト 18日 ロイター] - ドイツ航空大手ルフトハンザは18日、経営破綻したイタリア航空大手アリタリア航空を引き継いだ国営ITAエアウェイズの少数株式取得を提案したと発表した。

イタリアはドイツ、米国に次ぐ最も重要な市場だとルフトハンザは説明。特にビジネス、観光両面で渡航先として突出しているとの見方を示した。

株式取得の規模や価格は明らかにしていない。

関係者2人は、ルフトハンザがITA株式の40%取得を提案したと語った。そのうちの1人によると、評価額は2億─3億ユーロに上るという。

イタリア経済省は18日、株式取得を提案しているのはルフトハンザだけだと明らかにした。同省は、提案を精査した上で承認するかどうかを決定する。

右派のメローニ政権は昨年12月、ITA売却を急ぐため、まずは増資を通じて少数株式を売却するための法令を承認した。