暗号資産企業ジェネシス、週内にも破産申請の方向で準備－関係者

（ブルームバーグ）：暗号資産（仮想通貨）企業のジェネシス・グローバル・キャピタルは、週内にも破産申請を行う方向で準備を進めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

デジタル・カレンシー・グループ（ＤＣＧ）の仮想通貨レンディング部門であるジェネシスは、流動性が逼迫（ひっぱく）する中でさまざまな債権者グループと水面下で協議を進めてきている。ジェネシスは資金調達がうまくいかない場合に破産法の適用申請が必要になる可能性があることを、潜在的な投資家に警告しているとブルームバーグは昨年11月に報じていた。

ジェネシスの債権者が組織化、破産申請回避の選択肢を模索

暗号資産のジェネシス､資金調達失敗なら破産申請と警告－関係者 (2)

ジェネシスの担当者にコメントを求めたが、これまでに返答はない。ＤＣＧの担当者はコメントを控えた。協議は継続中で計画が変更される可能性はあると、この関係者らは話している。

原題：Crypto Firm Genesis Said to Prepare Bankruptcy Filing This Week（抜粋）

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注目のコメント

白石陽介
株式会社ARIGATOBANK 代表取締役CEO / 東京都デジタルサービスフェロー
・2023年01月19日
FTX破綻の頃から、Genesisの危機は言われていたので、市場としては破綻は織り込み済みではないでしょうか。ただ、Genesisの破綻によるGeminiへの影響は免れないでしょうし、米証券取引委員会(SEC)がレンディングについて、GenesisとGeminiを捜査という報道もあり、今後の影響の拡大が気になる所です。

FTXのような巨額の資金を動かしていた事業者が破綻すると、関与先が連鎖的に破綻するのは免れません。今後は、このような連鎖破綻を防ぐ為の規制、フレームの議論がなされいくとは思います。
小川健（たけし）
専修大学・経済学部(国際経済) 専任教員
・2023年01月19日
言われるのは、暗号資産には基準となる貸出金利が事実上無いのではないか?という話。確かに各業者のものはあるし競争はしているので本来的には形成される話だとは思うが、その様子があまりない。各業者でバラバラ。そうすると、それらの比較対象みたいな市場整備はたしかに必要かもしれない。
野津瑛司
マイクロコピーライティング協会会長/(株)オレコン
・2023年01月19日
FTXの破産例もありましたが、暗号資産にとってターニングポイントになるのでは。個人的なイメージですが、暗号資産は株式に比べて、市場の思惑で簡単に高騰したり暴落しやすい感じがします。有名投資家の中には「保有するメリットの証拠がない」と意見している方もいますが、果たしてこれからの買いと売りにどのような影響があるのでしょうか。今後の動向に注目です。