[12日 ロイター] - 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は12日、米投資会社カーライル・グループが同社の最高経営責任者(CEO)ポストを巡りウォール街(米金融街)の経営幹部と話し合いを進めていると伝えた。

同紙は事情に詳しい複数の関係筋の話として、カーライルがシティグループのマーク・メイソン最高財務責任者(CFO)とモルガン・スタンレーのジョナサン・プルザン最高執行責任者(COO)をCEO候補として検討していると報じた。

モルガンSのトップ候補の1人とかつて目されていたプルザン氏は今月末に同行を退社することが明らかになっている。

カーライルは、当時CEOだったキューソン・リー氏の突然の辞任を受け昨年8月から正式なCEOを探している。ロイターが接触した関係筋によると、リー氏辞任の引き金は新規契約に関する交渉でカーライル取締役会と対立したことだ。

モルガンSはこの件に関するコメントを避けた。カーライルとシティグループはロイターのコメント要請に今のところ応じていない。

メイソン氏からはコメントを得られず、ビジネス向け交流サイト(SNS)「リンクトイン」を通じたプルザン氏へのコメント要請には今のところ回答はない。