(ブルームバーグ): 米ウエスタンデジタルは、キオクシアホールディングス(HD)との合併協議を再開した。事情に詳しい関係者が明らかにした。

どのような形の合併となるかは不明だが、両社は上場企業1社への統合の可能性について話し合っているという。協議が公になっていないことを理由に同関係者が匿名を条件に語った。現在の交渉は昨年の遅い時期に再開。まだ初期段階にあり、合意に至らずに終わる可能性もあるという。

両社を巡っては、2021年にも合併に向けた交渉が行われていると報じられたが、合意に至らなかった。キオクシアは当時、新規株式公開(IPO)も検討していると伝えられていたが、早坂伸夫社長は昨年10月の時点で、適切な時期ではないとの認識を示していた。東芝は議決権ベースで40.6%のキオクシア株を保有する。

4日の米株式市場でウエスタンデジタル株は前営業日比5.2%高の33.05ドルで終了。これに基づく時価総額は約105億ドル(約1兆3900億円)。その後の時間外取引では、ブルームバーグのデータによると一時約12%高となる場面があった。一方、5日の東京市場で東芝株はほぼ変わらずで推移している。

ウエスタンデジタルの担当者はコメントを控えた。キオクシアの担当者はうわさや憶測にはコメントしないとした。

 

原題:Western Digital, Kioxia Are Said to Revive Merger Talks(抜粋)

--取材協力:Gillian Tan、Ian King、望月崇.

(東芝株価などを追加して記事を更新します。)

More stories like this are available on bloomberg.com

©2023 Bloomberg L.P.