有機EL、17年にも国内量産 ソニーなど出資新会社
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競争相手がいない・・・?それは嘘でしょう。AMOLEDの量産にかけては流石に三星やLGDに軍配が上がる。AMOLEDは蒸着で作るわけだから量産時の歩留りが何よりも大事でそれはつまり量産時の経験が歩留りに直結する。三星はモバイル用小型では2億台/年以上の量産実績を持ちながら、TV用の大型の量産を諦め、TV用大型は量子ドット(QD)液晶パネルに移行したし、そもそもソニー、パナソニック連合は大型での投資を諦めてJOLEDに移行した。当初はタブレットなどの中型をフォーカスする、と言っていたが結局、PC用だという。
ノートPC用の液晶パネルの歴史を知っている人ならこのシフトは芸が無いと感じるだろう。東芝などの日本の液晶パネルメーカーが技術を教えた台湾メーカーが大挙して進出して価格が下落して日本メーカーが蹴散らされてしまった過去を考えると、ノートPCこそ、安価な液晶パネルとの競争が最も激しい領域だし、ここでLEDバックライトレスによる軽量化や高色域だけで戦うのは流石に無理があるのでは?と思わざるを得ない。
パネルの製造方法を知っていれば中型に競争相手がいない、というのは変な話だと誰しも気付く。たとえば、大型を作ってるLGDはいつでも中型に生産シフトは可能だ。(勿論、製造設備やモジュールの製造に時間はかかるが)
投資しないと花は開かないが、どうせ投資するのであればもっときちんとした方向性に投資すべきでは?パナソニックのPC部隊とかVAIO(株)とか、このパネルを使った製品設計するか?たぶんしないよなあ。身内だって使わないものを他のPCメーカーが使うかな。JOLEDの持分比率は、INCJが75%、JDIが15%、ソニー及びパナソニックがそれぞれ5% INCJはJDIのIPOで個人投資家の不評を買ったので、IPOは難しいかもしれない。なし崩し的にJDIが引き取れば、モラルハザードとなるだろう。
気になるのは新工場の立地。バックプレーンは、低温ポリだろうから、JDIの活用か、パナソニック姫路のリニューアル、あるいはシャープも絡んでくるのだろうか。
技術以外に複雑な問題が多いが、有機ELはまだまだ黎明期なのでチャレンジする価値はある。要は優秀なシナリオライターが必要ということ。この会社の社長は30代の人にやって欲しい。
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