ワイヤー矯正より簡単で安いのに問題視されるのはなぜ? マウスピース矯正企業の日本法人社長が語る
コメント
注目のコメント
とりあえず矯正歯科の選び方については書いていました。
https://www.nagomi-sika.jp/blog/2020/12/21/ortho-nagomi-0001/まず、マウスピース矯正は、ワイヤー矯正より簡単ということはありません。マウスピース矯正でちゃんと治そうと思うと、ワイヤー矯正よりはるかに難しいことも多いです。私は矯正専門医として20年ワイヤー矯正をしてきて、ここ7年はマウスピース矯正(使用するのはインビザラインのみ)を中心に治療をしていますが、簡単と思ったことはありません。
マウスピース矯正で簡単なのは装置作成部分だけです。コンピューターで設計し、機械が作るだけなので、歯科医師に装置を物理的に作る技術も要らず、ボタン一つですぐできる。だからビジネスにしやすい。先のデンタルオフィスXの事件もこの特徴を悪用したものと言えます。
本当は、このマウスピースを設計するのがすごく難しい。骨格や歯周組織を含めた矯正学的診断と治療方針を立て、治療ゴールをコンピューター上で設定する。そしてそこに歯を動かすための動かす順番やアタッチメントや道筋をデザインする。そのデザインは、まだ新しい技術なので歯科医師の経験と試行錯誤に依存し、うまく移動しない時はワイヤー矯正でリカバリーするだけのバックアップ技術も持たなければ本来マウスピース矯正に手をつけてはいけない。
この企業の社長さんも歯科医師ではなく、矯正治療の本当のクオリティも難しさもリスクもご存じないようだ。満足のいく治療結果を出せていないのは日本においてそのようなケースはほぼないとおっしゃっていますが本当ですか?うちにはたくさんトラブルケースが来院されていますが。内部に矯正専門医のチームを抱えているということですが、誰ですか?矯正界は狭いですが、そのような専門医について聞いたことがありません。どのような診断をしているのですか?
本当に簡単ならご自身のサービスで自分の、あるいはご家族の歯並びを治療されてはいかがですか?