【美園さくら】元宝塚トップ娘役が選んだ新たな「舞台」
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美園さんは可憐で、かわいらしく、スラッとした立ち姿で思わず見惚れてしまいました。タカラジェンヌってやっぱりすごいですね。
しかし、その華やかな世界の舞台裏は、生やさしいものではないようです。「稽古の場は修羅の世界」という言葉が印象的でした。
演技指導を仮想空間で行う、アバターを活用する、などというと突飛な印象を受けるかもしれませんが、最近はあえて顔を見せないコミュニケーションに関する研究が行われています。東京都市大学なども「オンラインでのコミュニケーションで自己開示を促すにはVRアバターを用いることが効果的」という研究を2022年4月に発表していますし、アバターを使ったカウンセリングサービスを提供する企業もあります。これをエンターテイメントの世界に応用するとどうなるか。美園さんの研究がどう展開していくのか、楽しみです。新しい挑戦として「リスキリング」を選んだ元宝塚歌劇団トップ娘役の美園さくらさんにインタビューしました。
歌劇団の生徒（出演者のこと）は、レッスンに稽古に公演にと非常に多忙な日々を送っていることで知られており、なかでも舞台で主演を務めるトップスター（男役）、ヒロインを務めるトップ娘役は、さらなる重責を担う立場でもあります。美園さんは宝塚時代に体が悲鳴を上げた経験についても語ってくれました。
リンクのYouTube動画は、美園さんの退団公演だった『桜嵐記（おうらんき）』『Dream Chaser』です。
大学院という新しい世界で学ぶ喜びにあふれた笑顔が印象的なインタビューでした。
美園さんの行動力の秘訣もご紹介しています。美園さくらさんが最後に演じた役の弁内侍は、私が大好きな役のひとつです。誇り高くて、強くて、でもどこか倒れそうな弱さもあって。美園さくらさんにしか演じられないキャラクターでした。
舞台は観客にとっては夢そのもの。その一方で内部でグロテスクな指導が飛び交っていることは、例の問題が上がる前も、宝塚オタクはみんな薄々察していました。
しかし演出家が厳しく生徒に指導をして名作が生まれた時、ファンの間ではそのエピソードさえ美談として語られています。問題ある消費者側の姿勢も、現場のハラスメントを加速させているかと考えると、身の引き締まる思いです。
