アシストスーツを世界販売 大学発ベンチャーが挑戦
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アシストスーツ分野では今年パナソニックの子会社ATOUNが会社清算をしましたね。同社のアシストスーツは東京パラリンピックでも採用されていたため、会社清算は話題になりました。
そこから開発費がかなりかかる難しいビジネスだと容易に理解できますが、なぜイノフィスはうまくいっているのか。
それは経営陣、フェーズに合わせて組織を変えられたことだと思います。同社は東京理科大学工学部の小林 宏が2013年に研究を実用化すべく設立されましたが、2017年には研究開発企業サンバイオ執行役員だった古川尚史氏にCEOをバトンタッチして小林氏はCTOに。
同時期に厚労省がアシストスーツを無償で買える補助金制度を打ち切りにしたため、事業存続の危機に陥ったのですが、古川氏にバトンタッチしたことで海外から資金調達して事業を一気に立て直しました。
2019年には世界的な資産運用会社フィデリティなどからシリーズCで35億円調達
https://initial.inc/articles/4o37mqCxI8XIPviJdrgnSd
さらなる事業拡大・海外展開を加速すべく、2020年には元UBS証券でCFOだった折原大吾氏がCEOに就任しています。
これにより、累計出荷台数は2019/11 約3,800台(第6期19/4は売上高3.3億円)→2020/3 約1万台→2021/4 約2万台と外骨格型アシストスーツでは世界一の出荷台数となっています(プレスリリース参照)。
この2年はシリーズDの調達か、IPOのどちらを選ぶのかが選択肢としてあると思います。かなりマーケットの影響を受けやすいですが、なんとか日本発のグローバルスタートアップとしてトップを取りに行って欲しいですね。仕事柄たまにこの手のアシストスーツ試しますが、これは!というものにはまだ出会えていません。
・着脱がしやすいこと
・着けたら外そうとするまで外れないこと
・軽いこと
・操作が簡単なこと
・安いこと
・メンテナンス楽なこと
などが気になります。
それでも日々改良を重ねる企業の方には頭が下がります。