[22日 ロイター] - 国際オリンピック委員会(IOC)は22日、組織運営が問題視されているボクシングに関し、2024年パリ五輪から除外する可能性について言及した。

ボクシングを巡っては、国際ボクシング協会(IBA)が組織運営の問題などで資格停止処分を受け、昨年の東京五輪では関与を認められなかった。

IBAは先に、ロシアの国営ガス大手ガスプロムとのスポンサー契約を延長。IOCは「19年以降繰り返して表明してきた懸念がさらに強まった」と指摘。

パリ五輪や同五輪予選はIBAの管理下では行わず、IOCが運営することになっているが、IOCは「パリ五輪においてボクシングの中止を含めなければならない可能性がある」とも述べた。

IOCの広報担当は「最近のIBAは彼らがボクシングというスポーツやボクサーに全く関心がなく、自らの権力にしか興味がないことを改めて示している。五輪予選や本大会からボクサーを遠ざけるような決定や議論は理解ができない」と批判した。

なお、28年ロサンゼルス五輪でのボクシング実施は保留扱いとなっており、IBAがIOCの要求する改革を進められなければ競技に含まれない。