[メルボルン 21日 ロイター] - 英豪系資源大手BHPビリトン<BHP.AX><BLT.L>は21日、今後6カ月でシェール採掘支出を削減することを明らかにした。鉄鉱石や銅、原油の価格が急落するなか、配当原資を確保することを優先させるという。

BHPが生産するコモディティー(商品)の価格はほぼ全面的に下落。なかでも稼ぎ頭の鉄鉱石は、この半年の間に約27%下落している。

BHPはここ2年半の間、幅広い事業について支出カットを行ってきたが、今回はオンショアの米シェールガスの採掘削減に踏み込んだ。

発表によると、2015年6月までにリグ(掘削装置)の稼働数を現行の26から16に削減する。また、今年度40億ドルとしているシェール採掘予算を見直し、2月までに最新の数値を公表するという。

マッケンジー最高経営責任者(CEO)は声明で「シェール分野については引き続き見直しを続け、開発を延期するほうがより大きな価値を生み出すと判断すれば、計画の一段の変更もあり得る」と強調した。