[18日 ロイター] - 米防衛企業L3ハリス・テクノロジーズは18日、米ロケットエンジンメーカーのエアロジェット・ロケットダイン・ホールディングスを現金47億ドルで買収すると発表した。

ウクライナ戦争でミサイル需要が増加する中、事業を拡大する。

1株当たりの買い付け価格は58ドル。先週末終値に6.5%のプレミアムを乗せた。

買収完了は2023年の予定。

L3ハリス・テクノロジーズは19年にL3テクノロジーズとハリス・コープの合併で誕生。エアロジェットは、米規制当局が今年、防衛大手ロッキード・マーチンによるエアロジェット買収を阻止したことを受けて身売り先を探していた。

米国はミサイルや防空システムなどウクライナに軍事支援を提供。他の同盟国も防衛力の強化を目指しており、ミサイルの需要が増えている。

エアロジェットは、宇宙・防衛・民間・商業利用向けの液体・固形燃料ロケットの推進エンジンや極超音速エンジンを開発・製造している。