[14日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、ロシア人選手の2024年パリ五輪参加に関し、断固として反対する意向を示した。

ロシアによるウクライナ侵攻を受け、国際オリンピック委員会(IOC)は2月、ロシアとベラルーシの選手の大会参加を認めないよう、各スポーツ団体に要請。IOCは当面この方針を変えない意向だが、トーマス・バッハ会長は先週に、両国選手のパリ五輪参加について最終判断を下すタイミングはまだ決めていないと話した。

また、米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)は12日、参加を認める場合は国旗、国を象徴する色の使用や国歌も禁止すべきとしつつも、両国選手の参加について検討することを支持する姿勢を示した。

ゼレンスキー大統領は声明で、IOCは中立的な旗の下での両国選手の参加を認めようとしており、失望したとコメント。ビデオ演説では「われわれに言えることはただ一つ。彼らの旗は全て血に染まっているのだから、真っ白でも、どんな中立的な旗であろうとも、ロシアの選手らが掲げるのは不可能だ」と述べた。

また、184人のウクライナ人選手がロシアとの戦争で亡くなったとし、ロシア人選手をいかなるスポーツイベントからも「完全に隔離」するよう呼びかけた。