日本の社会全体に蔓延る「挫折不足」の大問題
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「最近の若者は組合活動、政治、会社に無関心。もっぱら家庭が大事でカアチャンとカーの2つのカーを大事にする」by老組合マン
これは今から約60年前、かつての東京オリンピックの年である1964年4月の天声人語に乗っていた内容です。なんか現代でも同じようなことが言われてますよね。
この天声人語から個人的に感じるのは、時代が流れても人は年を取るとおんなじようなことを言う、という事ではないでしょうか。恐らく、昔も年配の識者で「最近の若者は挫折が少ない!嘆かわしい」などという言説があったんだと思います(探せば間違いなく出てきそう)。原監督もそういうお年頃になった、という事でしょうね。挫折や失敗を推奨する人って、生存バイアスから発言してますよね。結局のところ、失敗すれば選択肢は減るし、挑戦できるチャンスにも辿り着けなくなっていきます。
本当に失敗、挫折を繰り返していたら、誰からも見限られるのが目の前の現実です。挫折をしても、その後成功しているから、「挫折を糧にした」と後から言えるんです。たくさん失敗・挫折していると、成功したときでも、一寸先は闇に思えます。
私が、鎌倉時代や中華民国以前の中国に生きていたら、とっくに斬首されてます。現代日本が、ちょっと成果を挙げると斬首される世の中でなかったことは、「成功」と言えるのかもしれません。「挫折とは、自分で目標を立て、そこに向けて必死に努力したけれども「外的要因」 に打ちのめされて、それを達成できなかった経験だと私は考えます。頑張っても頑張っても、どうにもならないことに打ちのめされる。つまり挫折とは「相当の努力」と「自分ではコントロールしえない外圧」、そして「未達成」の3つの要素がそろった逆境の経験です。それに対して「失敗」とは、現状に甘んじて行動を起こさない、あるいは何も考えず前と同じことをして、結果が出ないことを指します。 表面的にはどちらも「上手くいかなかった」ということですが、人生においてその意味は大きく異なります。」