「良いものをつくる」だけでは限界がある。日本に足りない視点とは
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こちら先日収録したPodcastをForbesさんで記事にしていただいた内容です。イギリス在住でグローバルブランドを多数育てられている中道さんとの対談で、彼自身も自らお茶のブランドをされていることもあり、日本のモノづくりとブランドという論点で会話を進めました。
論点としてキーとなったのは「競合」の扱いです。お茶ブランドを競合とするのか、もしくは都市化や核家族化など現代のライフスタイル自体を競合として扱うのかで、目指す先が全く異なります。モノづくりだけではなく、そのモノやそのモノの周辺の思想がどう社会を良くするのかを考えたブランド作りが日本にはもっともっと必要です。「茶葉に価値がなくなった理由は清涼飲料の登場ではなく、よりよい人生を送ろうという価値観の不足だと考えます。」
まさにその通りだと思っていて、効率化・合理化を追い求めるほど個人個人が自分らしさや自分のあり方に目を向ける余裕がなくなっていくように感じます。
市場開拓と顧客の啓蒙とビジネス展開を同時に推し進めるのは非常に根気がいる道のりだと思いますが、引き続き展開に注目したいと思います。事業継承を促すために、伝統産業のお茶を題材に、今の日本には生産者の考える良いもの。だけではなく市場で良いと考えられるものは何かという視点が足りないと言ってくれている記事でした。
戦後の日本はモノ不足が顕著であったため、作れば売れる状態でしたし、作るお手本が欧米であった。この時は日本の良さが出たんでしょう。
戦後復興後は、物はあふれているから選んでもらえる商品が必要でマーケティングが登場したが行かせていないのでしょうね。良いものをより安くから良いものを継続的に販売できる価格で売るという発想でいけばいい。理論はわかります。
お茶のような地域産業は日本の気候・歴史から行われているもので、そこにグローバル視点での価値を発見・定義を目指しているんですよね。関サバやシャインマスカットのようなブランドものが出来てきていて、結果待ちの面もあるから楽しみ。