[ソウル 8日 ロイター] - 北朝鮮政府の支援を受けたハッカー集団が、韓国のユーザーにマルウエア(悪意のあるソフト)を配布するため、ハロウィーン時にソウルで起きた群衆転倒事故を悪用した──。米グーグルの脅威分析グループ(TAG)がこのような内容の報告書を出した。

この事故に関する政府報告書を装ったマイクロソフトのソフトウエア「オフィス」文書にマルウエアが埋め込まれていた。このハッカー集団は「APT37」として知られ、韓国のユーザー、脱北者、政策立案者、ジャーナリスト、人権活動家をターゲットにしているという。

TAGは「この出来事は広く報道されており、この手法は世間の関心の高さを悪用したものだ」と指摘した。

また、このマルウエアが何を意図していたのかは特定できていないとしている。10月31日に韓国のユーザーから複数の報告があり、同日中にマイクロソフトに問題を報告。同社は11月8日に修正プログラム(パッチ)を発行した。

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