(英文の訂正により、第7段落の「同法(カナダ投資法)を根拠に阻止された案件は1件にとどまっている。」を削除します)

[オタワ 7日 ロイター] - カナダ政府は7日、海外からの投資に関するルールを定めた「カナダ投資法(ICA)」の大幅改正を提案した。国家安全保障上のリスクをもたらす海外からの投資案件を精査・阻止する政府権限を強化する。

カナダはグリーン移行に不可欠な鉱物資源が豊富。2009年以降で最大の法改正となる。

シャンパーニュ産業相は会見で「カナダへの外国投資が差し引きで国民の利益になるだけでなく、国家安全保障に悪影響を及ぼさないようにする」と表明。

特定の国を念頭に置いたものではないとしたが、産業省は先月、国家安全保障審査を受けて中国企業3社にカナダの重要鉱物からの投資引き揚げを命じている。

改正案では、カナダの一部の産業に投資する外国人に対し、最終決定前の政府への通知を義務付けるほか、買収者による企業秘密、知的財産、重要個人情報の入手を防ぐため、政府が暫定的な条件を課すことを認める。

同盟国との情報交換も強化し、国家安全保障上の共通課題への取り組みを改善する。

カナダ投資法は1985年に成立し、複数回改定されてきた。(訂正)

シャンパーニュ産業相は、重要な技術、鉱物資源、個人情報を取り扱う産業が対象になると述べた。