[7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中央銀行総裁は、インフレ鈍化後も金融引き締めのペースを緩めるべきではないとの見方を示した。ブルームバーグ(BBG)が7日報じた。

カジミール総裁はインタビューで、11月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)は前年比10%上昇に鈍化したものの、前例のない物価高が最悪期を脱したと判断するのは時期尚早だと指摘。

「インフレ統計が1回改善したからといって金融引き締めのペースを落とすのは適切でない。定まったペースで引き締めを継続する多くの理由があると依然考えている」と述べた。

ECBは記録的な高インフレに対応するため今年7月以降に計200ベーシスポイント(bp)の利上げを実施しており、今月15日の理事会では利上げ幅を過去2会合の75bpから縮小する可能性を示唆している。