[シドニー/メルボルン 7日 ロイター] - オーストラリア鉱業界の富豪、アンドリュー・フォレスト氏が経営するスクアドロン・エナジーが、再生可能エネルギー開発企業CWPリニューアブルズを買収した。フォレスト氏が7日、声明で発表した。CWPを巡っては、他にスペインや豪州のエネルギー会社が買収を目指していた。

消息筋によると、買収額は40億豪ドル(27億米ドル)以上とされる。フォレスト氏は、鉄鉱石事業のフォーテスキュー・メタルズ・グループ(FMG)を経営する実業家で、再生可能エネルギー分野への事業拡大も進めている。

CWPは豪州で風力発電事業(1.1ギガワット)を展開するほか、新たに太陽光関連施設も計画中で、スイスの投資会社が売りに出していた。フォレスト氏は声明で「豪州が効率的なグリーン・エネルギーを推進し、高価で有害な化石燃料への依存を脱却していくことは最高だ」と述べた。

CWPの買収は、スペイン電力大手イベルドローラと、豪電力大手AGL傘下の再生可能エネルギー企業ティルト・リニューアブルズなどが争っていたが、フォレスト氏に勝利をさらわれた。