“行き過ぎた校則”なくす 生徒指導の手引き12年ぶりに改訂
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今回改訂された生徒指導提要には
生徒指導とは、児童生徒が、社会の中で自分らしく生きることができる存在へと、 自発的・主体的に成長や発達する過程を支える教育活動のことである。なお、生徒指導上の課題に対応するために、必要に応じて指導や援助を行う。
と定義されております。
しかし、学校の中で使われる生徒指導という言葉は自発性や主体性を育てる態度ではなく、べき論が蔓延っている印象です。
学校だけではなくメタ認知を促すことは会社や家庭の中でも簡単なことではありませんが「何のために」を常に意識し、べき論ではなくIメッセージ(私はこう思うよ)で伝えることが重要だと考えています。
また、生徒指導ではなく生徒支援というような言葉を用いることも意識の変容に繋がると考えています。「生徒指導提要」が改訂されました。
私が生徒指導(生徒支援と言った方が良いと思うが)の仕組みを考えたり、実際の指導場面での拠り所にしていたのが以前の生徒指導提要でした。
なぜならば、生徒指導のwhyにあたる部分が理論的に説明されている数少ない参考文献だったからです。
各学校単位の先生個人の視点や、歴史的な事実に基づくルールやケース問題への対応は、個別具体性が高く汎用性のないものです。
しかしこの点、生徒指導提要は異なっています。生徒指導とは何なのか?から始まり、教科との関連や教員や保護者との関係調整の術まで網羅されています。さらに、個別の生徒対応についてもかくあるべきではなく、方向性を示すに留まっています。
つまり、ブラックボックスになりがちな生徒指導の背景を理論的に解明しようという姿勢を持つものなのです。
今回の改訂で記載箇所が増えて注目すべき点は3つ。
①インターネットとスマホに関わる問題
②性に関する課題
③多様な背景をもつ児童生徒への生徒指導
だと思います。いじめ、自殺、不登校、カウンセリングといった問題は継続して記載されており、それに加えて現代的な問題への対処方法が追加されたと考えていいでしょう。
一文だけ引用します。生徒指導とは?
"自発的・主体的に成長や発達する過程を支える教育活動"
過去の取り締まり的生徒指導は終わりました。威圧からの脅迫、大声、嫌がらせみたいな指導が、いまだに罷り通っていたり、日頃の授業や分掌の仕事ができていない職員への指導ができない管理職向けの教諭指導の手引きも作って欲しいものです。
とかく日本の教員は生徒個人のことや家庭のことに立ち入り過ぎてる気がする。
これで、まともに秩序が保たれるようになっていけば良いね。