(発表元のIEAの訂正により、見出しおよび1段落目の「再生可能発電能力」を「再生可能発電能力の伸び」に訂正します)

[ロンドン 6日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は6日、世界の再生可能発電能力の伸び(訂正)が今後5年間で倍増するとの見通しを示した。ロシアのウクライナ侵攻を受けたエネルギー安全保障に対する懸念が背景。

再生可能エネルギーに関する年次報告書で述べた。世界の発電能力は2027年までに2400ギガワット増えて5640ギガワットとなる見通し。2400ギガワットは現在の中国の全発電能力に相当する。

増加幅は1年前の予測から30%上方修正された。今年の世界的なエネルギー危機でガス・電力価格が高騰し、再生可能発電技術の魅力が高まった。

米国、中国、インドが従来計画より早く再生可能電力を導入する政策や市場改革を進めていることも影響している。

ビロル事務局長は「過去20年間で増設された規模の再生可能電力が今後5年間で増設される」と指摘。

再生可能エネルギーは、今後5年間の世界の発電能力増加分の90%以上を占め、25年初めには石炭を抜いて世界最大の発電源になる見通し。