ティンダーは誕生日パーティ作戦で一気にユーザーを獲得した
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ネットワーク効果を上手く活用して、ビジネスを成長させたマッチングアプリ「Tinder」の最初の起点(アトミックネットワーク)が、大学内の有名人の誕生日パーティーの企画・開催だったとありますが、大学というある意味閉鎖的、同質的なコミュニティの中から生まれる「繋がり」のパワーを感じますね。コミュニティという観点のアプローチでは、「推し活」なども同じ効果が期待できます。
話は変わりますが、マーク・ザッカーバーグがFacebookの前進となる、女子学生の写真を2枚並べて、「Hot or Not」を投票するサービス「Facemash.com」を立ち上げたのも、ハーバード大学の在学時代(2000年代前半)。2012年に立ち上げたTinderも、Facebookの影響を受けているのかな?Tinderがユーザ獲得したとかの話は一旦置いといて、
『デスクの上にトランプがあって、コードを書いている最中や休憩中に遊んでいたんだ。ある日、トランプをヒントにした楽しい機能を取り入れようと思いついた。』
(文中から引用)
僕もUIアニメーションが好きで、アニメーションの動きはいろいろなものから取り入れられることがあるなあと感じています。
他のアプリだったり、テレビの編集技術、ゲーム、動画等、日常にはいろんなヒントがある。そこから組み合わせたり削ぎ落としたりして、実装する際の最適解に落とし込めるよう奮闘している中で、この記事のトランプからヒントを得て取り入れたってところはとても共感できます。
日々何気なくインプットすることが、ユーザの体験を大きく変えるようなアウトプットになる、その感覚は何事にも変えられない開発者としての喜びだったりします。
直接関係があるわけではないけど、考えてみたらああいうことってここにも活かせそうだな…!となることもあるので、無駄なインプットなんてないんだよ、すべてがどこかで活きるかもしれないんだよ、の精神で日々を過ごすのも良いものです。マッチングサービスは初動のユーザー獲得が非常に重要。
電話が1台だけ存在しても意味をなさない(2台以上あってはじめて通話が可能)ように、初期の段階でどれだけ良質なユーザーを低コストで獲得できるかが成否を分けます。
その点でこの誕生日パーティ作戦は面白いアイデアですね。
他事例では、Airbnbは「類似サービス利用ユーザーの連絡先をWebから自動抽出する」プログラムを自前開発してユーザー獲得に利用していたなんて話も。
こういった「その手があったか!」というやり方を思い付くアタマ、羨ましいですよね。
この辺りの“ひらめき”を生み出す方法論を体系化できると需要がある気がします。
個人的には、「常に考え続ける」ことと「ユーモア」が良きひらめきを生み出すことに繋がるのではないかと思っています。