[モスクワ 30日 ロイター] - ロシア連邦統計局の30日公表のデータによると、今年1─9月の経済成長は前年同期比で1.7%のマイナスだった。ただ設備投資は5.9%増加していた。同期間の設備投資額は16兆4180億ルーブル(2716億5000万ドル)だった。

ロシアはウクライナ侵攻に伴って西側諸国から幅広い制裁を受けているが、同国経済は輸出主導型にもかかわらず、当初に予想されたほど落ち込んでいない。ロシア経済発展省は一時、制裁の影響で今年の経済成長率が最悪マイナス12%になると予測していたが、現在の予測はマイナス2.9%だ。

ただ他の経済指標は失業率こそ10月分で3.9%への上昇にとどまっているが、9月の実質賃金は前年同月比で1.4%減少。10月の小売売上高も9.7%減り、9月の9.8%減に続くマイナスとなった。

物価上昇は続いているものの、経済指標全般の低調な動きを受けてロシア中央銀行が12月16日に開く次回会合では政策金利を7.5%に据え置くとの市場予想が大勢だ。