[ワシントン 30日 ロイター] - 米商務省が30日発表した10月の財(モノ)の貿易赤字は前月比7.7%増の990億ドルに急拡大した。世界需要の鈍化とドル高を背景に輸出が減少した。

財の輸出は2.6%減の1737億ドルだった。原油を含む工業用品や消費財などが減少した。一方、食料品と自動車および部品は増加した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げを受けたドル高により、米国製品が世界市場で割高となっている。

財の輸入は0.9%増の2727億ドルだった。

10月の赤字幅の急激な拡大は、貿易収支が10─12月期の国内総生産(GDP)に重しとなる可能性を示唆している。

同じく30日に商務省が発表した10月の卸売在庫は0.8%増となった。9月は0.6%増だった。小売在庫は0.2%減。9月は0.1%減だった。

自動車在庫は0.4%増加した。自動車を除く小売在庫は0.4%減少した。9月は0.9%減だった。