[29日 ロイター] - ロシアのメドベージェフ前大統領は29日、北大西洋条約機構(NATO)に対し、ウクライナに地対空ミサイル「パトリオット」を提供しないよう警告した。

メドベージェフ氏は2008─12年にロシア大統領を務め、一時はリベラル派のイメージを全面に押し出していたが、現在はウクライナ侵攻の最もタカ派な支持者の一人として西側諸国を激しく批判。ウクライナ政権を「過激派政権」と呼び、こうした政権に武器を提供するNATOは「犯罪組織」と非難した。

メドベージェフ氏は「NATOのストルテンベルグ事務総長が示唆したように、NATOがウクライナの狂信者にパトリオット(ミサイル)システムを供給し、NATO要員も派遣すれば、直ちにロシア軍の正当な標的となる」と対話アプリ「テレグラム」に投稿した。

ただ、パトリオットシステム、ウクライナ軍、NATO要員のいずれがロシア軍の標的になるのが、このメッセージでは明確ではない。

NATOはこの日から2日間の日程で外相会合を開始。初日の協議を終えた声明で、ウクライナへの支援強化やエネルギーインフラ修復の援助を表明した。