金持ちインバウンドに不人気の日本 観光復活への3つのポイント
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> 1人当たりの旅行支出は平成27年の17万6167円をピークに減少し、令和元年は15万8531円まで減っている。
平成27年(2015年)の年平均の対米ドル為替レートは122.05円
令和元年(2019年)の年平均の同為替レートは110.05円
これだけレートが違えば日本円に換算して計算したらその程度は変わります。
これを両方とも米ドルに直すと、2015年は1443.4ドル、2019年は1440.5ドル。
ほとんど変わってません。
訪日外国人旅行者の利用金額の減少から高級ホテルの少なさに論を持って行きたいのでしょうが、皆さんが既にコメントされている様に高級ホテルとかの問題では無いのでしょう。
注目のコメント
日本では、JNTO(日本政府観光局)が富裕層を下記の2つに定義付けしています。
① 「費用制限なく満足度の高さを追求した高消費額旅行を行う市場」であること
② 「旅行先における消費額が100万円以上/人回」であること
① は高消費額なSIT(Special Interest Tour)と言えますが、表現を変えると「高額消費するオタク市場」とも言えます。
② に関しては、例えばバックパッカーでも長期間の滞在ならば100万円ぐらいは消費しています。
この2つの定義だけで富裕層とするのは難しく、地域によっては獲得したいに富裕層ターゲットに違いがあるはずです。どちらにしても、富裕層を大きく一つに捉えることには無理があります。
『世界の富裕旅行者の間での日本の人気は低く、米国からの訪問先順位は13位、ドイツではさらに低い23位に甘んじている。(記事から引用)』
富裕層市場を国別で把握することを否定するわけではありませんがマーケティングとしてはあまり意味が無いと考えます。明らかなことは究極的なONE TO ONEマーケティングが必要なことです。
今回の記事ではラグジュアリーホテルが足らないとありますが、これも「当たらずといえども遠からず」です。誰もがウエスタンスタイルのラグジュアリーホテルに滞在したいわけではありません。以前、私が相談を受けた時の宿泊先リクエストは「かやぶき屋根の古民家」や「お城」でした。重要なのはラグジュアリーではなく、「質の高さ」です。
個人的に気になったのは、事例としてマリオットブランドのホテルが紹介されていたことです。日本ではフェアフィールドがラグジュアリーブランドとして認知されているのでしょうか。この記事は不人気の原因を恣意的に高級ホテルの不足にもとめている。海外金持ちに不人気となっている真の原因を調べていないので、説得力は低い。#観光#インバウンド