[ロンドン 17日 ロイター] - 英政府は17日、英国を世界で最も競争力のある金融センターにするための追加的な策を導入する方針を打ち出した。保険会社の自己資本規制を緩和し、銀行への課税税率を引き下げるほか、金融規制全体を見直す。

英国は欧州連合(EU)を離脱したことで独自に金融規制を策定することが可能になっており、議会は既に、金融サービスと市場がニューヨークやシンガポール、パリなど海外の金融ハブに後れを取らないよう支援する法律の承認へ向けた手続きを進めている。

ハント財務相は「英国を世界で最も革新的でダイナミック、かつ競争力のあるグローバル金融センターにする」ために追加措置を打ち出したと説明した。

英国は保険会社から、「ソルベンシーII」として知られるEUの自己資本規制を緩和し、インフラ投資を増やせるように政策を見直すよう圧力を受けている。

ハント氏は政策変更によって「何百億ポンドもの投資が可能になる」と述べた。

政府はEU離脱を生かし、金融サービスなど5つの成長産業のEU規制についても変更を決める。