[15日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終えた。卸売物価統計が予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ鈍化への期待が高まった。ただ、ロシアのミサイルがポーランドに着弾したとの報道を受けて午後は不安定な値動きとなった。

米労働省が発表した10月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年同月比8%上昇し、伸びは前月の8.4%から鈍化、2021年7月以降で最小となった。市場予想の8.3%も下回った。

チェース・インベストメント・カウンセルのプレジデント、ピーター・タズ氏は「(PPIが)予想をやや下回り、先週の(消費者物価指数の)数字がある程度裏付けられたことが相場をけん引した。インフレは角を曲がった可能性がある」と述べた。

一方、AP通信は米情報機関高官の情報として、ロシアのミサイルがポーランドに着弾し、2人が死亡したと報じた。

これを受けて株価は値を下げ、ダウ工業株30種は一時マイナス圏に沈む場面もあった。

インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「はるかに悪い事態に発展する可能性もあるが、現時点で市場はパニックではなく神経質な状態だ」と述べた。

ウォルマートは6.5%高。通期の売上高および利益見通しを上方修正し、価格上昇にもかかわらず食料品への需要は引き続き堅調と指摘した。

これを受けて他の小売株も買われ、ターゲットは3.9%、コストコは3.3%、それぞれ上昇した。

ホーム・デポも1.6%高。第3・四半期の売上高と利益が市場予想を上回った。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.25対1の比率で上回った。ナスダックでも2.01対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約131億株。直近20営業日の平均は122億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 33592.92 +56.22 +0.17 33755.94 33987.06 33320.20

前営業日終値 33536.70

ナスダック総合 11358.41 +162.19 +1.45 11474.82 11492.62 11241.15

前営業日終値 11196.22

S&P総合500種 3991.73 +34.48 +0.87 4006.41 4028.84 3953.17

前営業日終値 3957.25

ダウ輸送株20種 14617.02 +84.44 +0.58

ダウ公共株15種 927.18 +8.37 +0.91

フィラデルフィア半導体 2810.61 +82.56 +3.03

VIX指数 24.54 +0.81 +3.41

S&P一般消費財 1124.69 +13.76 +1.24

S&P素材 509.21 -0.58 -0.11

S&P工業 841.64 +6.46 +0.77

S&P主要消費財 767.14 +8.25 +1.09

S&P金融 588.01 +1.67 +0.28

S&P不動産 239.20 +2.92 +1.24

S&Pエネルギー 720.16 +7.88 +1.11

S&Pヘルスケア 1549.85 -1.08 -0.07

S&P通信サービス 168.96 +2.95 +1.78

S&P情報技術 2333.42 +28.50 +1.24

S&P公益事業 344.51 +3.66 +1.07

NYSE出来高 11.01億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 27995 - 35 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 27985 - 45 大阪比