2022/11/17

【好機】ベインキャピタルが目指す、日本企業再生への道筋

INDEX
  • 考え方を変えた日本企業
  • 日本企業の秘めた可能性
  • もはや「よそ者」ではない
  • ベインの次なる狙い目
  • 向かい風でも勝機はある

考え方を変えた日本企業

米投資会社のベインキャピタルが、日本での投資ペースを加速させている。
これまでに400億ドル(約5兆2000億円)を超える投資案件を実行した。
ベインは次々と日本企業を買収しており、10月には23億ドルで日立金属の株式公開買い付けを成立させたほか、東芝の買収合戦にも参加している。
さらに、数多くの著名なテック企業が拠点を置く大阪に事務所を開設する準備を進め、日本での人材雇用も進めている。
こうした事業拡大は、長年にわたって企業買収を専門とする企業を敬遠してきた日本企業の考え方が大きく変化したことを示している。
日本企業との取引を勝ち取るための競争が激化する中、ベインはじめカーライル・グループやKKRなどの企業が、日本での事業を拡大している。

日本企業の秘めた可能性

ベインが主導するファンド連合は10月、日立金属の株式を23億ドル(約3320億円)で買い取る取引を成立させた。