2022/11/12

【山之内すず】子どもたちと描く、2050年カーボンニュートラルの世界

NewsPicksが今年8月に創刊した、まったく新しい子ども向け新聞「NewsPicks for Kids」
去る10月29日(土)、三菱みなとみらい技術館のMMキッズみらい塾とコラボし、小学生向けオンラインイベント「山之内すずさんと2050年の未来予想図をつくろう!」を開催しました。
SDGsに関する発信も積極的に行っている、タレント・女優の山之内すずさんをゲストに迎え、NewsPicks for Kids編集長・金谷とともに「2050年のカーボンニュートラル社会」について子どもたちと考えました。
本記事では、イベントの内容をダイジェストでレポートします。
▼イベントのアーカイブ動画はこちらからご覧ください。
INDEX
  • カーボンニュートラルって何だろう?
  • 「二酸化炭素回収システム」とは
  • 子どもたちの未来予想

カーボンニュートラルって何だろう?

今回のイベントには118組の親子が参加。
まず、「カーボンニュートラル」とは何かを子どもたちに理解してもらうため、NewsPicks for Kidsから子どもたちにクイズを出題しました。
「温暖化が進むと、海面も上がって、住む場所がなくなれば生き物も死んじゃうし…全部つながっていそうですね」(山之内さん)
Q1,2ともに『見て、知る、サステナブル はじめての脱炭素』(すなだゆか著、小峰書店)を基に編集部作成
「二酸化炭素を減らす方法として、発電方法を変えなきゃいけないとよく言われていますよね?」(同)
このように、山之内さん自身も回答を考えながら、子どもたちにヒントを投げかけることで、みんなが正解にたどり着いていきます。
「電気を使わないときは消したほうがいいよね」
「宅配サービスも、控えたほうがいいのかな?」
チャット欄では、クイズに答えるだけではなく、子どもたち自身のアイデアも、徐々に交わされ始めます。

「二酸化炭素回収システム」とは

私たちが生活したり、生産活動を行う以上、二酸化炭素の排出量を減らすことはできても、「ゼロ」にすることは難しい。
以上のようなクイズを通じて、今回のテーマでもある、二酸化炭素の「出す量」と「吸収される量」を同じにする「カーボンニュートラル」について、子どもたちと学んでいきます。
ここで、みなとみらい技術館からは、二酸化炭素の排出を減らす新しい発電方法として、核融合発電水素発電の仕組みが解説されました。
さらに、排出された二酸化炭素を回収して再利用したり、貯留する技術、「CCUS(回収=Carbon dioxide Capture、転換利用=Utilization、貯留=Storageの略称)についても紹介されました。
(三菱重工提供)
例えば、この「二酸化炭素回収プラント」は、石炭火力発電設備から二酸化炭素を回収します。
回収する量を例えると、杉の木30万本分が1日に回収する二酸化炭素と同じくらいです。
CO2回収プラント(三菱重工エンジニアリング株式会社提供)
「改めて、日頃から二酸化炭素を減らす努力はしていかなきゃいけないと思います。
また、二酸化炭素が出てしまっても、技術が進むことによって、それを取り戻すことができると思うと、未来はまだまだ明るく考えられますね」(山之内さん)

子どもたちの未来予想

カーボンニュートラルについて理解ができたところで、ついに子どもたちによる「2050年の未来予想」が始まります。
今回は、グラフィックレコーダーの守隨佑果さんが、子どもたちが発表する未来予想を、リアルタイムで一枚の絵に描いていきます。
どんな未来予想図ができあがるのでしょうか。
「発表したい人ー?」
たくさんの子どもたちが手を挙げてくれます。
2050年の未来像を発表する子どもと、山之内さん、金谷が掛け合い
「雲に乗れるようになる!」「宇宙まで届くタワーができる!」「お家ごと移動できる!」
など、SFやアニメの世界から飛び出した夢のような世界から、
「お医者さんが世界中の患者さんをすぐに治療できるようになる!」
「吐いた息の二酸化炭素を使って、光合成するマスクが発明される!」
といった、すぐにも実用化が期待されそうなものまで、山之内さんと子どもたちとの掛け合いが、守隨さんの手によってリアルタイムで描かれていきます。
そしてついに、子どもたちのアイデアが詰まった、2050年の世界が完成しました。
完成した作品は2023年3月27日(月)まで、三菱みなとみらい技術館で展示されています。
カーボンニュートラルに直結するものも、そうでないものも。
2050年の主役となる子どもたちが描く世界にこそ、未来をテクノロジーで切り拓くヒントが隠されているかもしれません。
皆さんの意見をたくさんいただいたので、紙に描ききるのが大変なほどでした。『みんなが幸せになりたい』という気持ちが伝わってきました(グラフィックレコーダー・守隨さん)
子どもたちの発想は、大人がイメージするものとは全然違って、ワクワクするようなものばかり。これを実現するのは皆さんだと思うので、作りたい未来を自分たちで作ってほしいです(金谷)
世界の未来についてのニュースを聞くと、最近は不安になることも多かったのですが、今日はみんなと一緒に未来のことを考えて、ワクワクとパワーをもらいました。
キラキラして楽しい未来を、子どものみなさんにもっと想像してもらえるように、大人たちも頑張らなきゃと思いました。
みなさんのいろんなワクワクを友だちや家族に伝えて、たくさんの大人をワクワクさせてください(山之内さん)
「NewsPicks for Kids」では今後も、キッズイベントを開催予定です。どうぞ、お楽しみに!
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