来年4月でちょうど2期10年、再任希望全くない＝黒田日銀総裁

［東京　１０日　ロイター］ - 日銀の黒田東彦総裁は１０日の参院財政金融委員会で、来春の任期以降３期目の続投の意志の有無を問われ、個人的な希望は全くないと語った。大塚耕平委員（国民）への答弁。

大塚氏は黒田日銀の異次元緩和の後始末は大変困難なため、むしろ黒田氏が続投するのが適当ではないかとして続投の意志を質問した。黒田総裁は、日銀総裁任期は政府が決めるものと述べたうえで「個人的な感想だが、来年の４月でちょうど２期１０年になるので、再任されたいとか希望するとか、そういう個人的な希望はまったくない」と答えた。

コメント

注目のコメント

• 辛坊 正記

  (株)ＴＯＡＳＵ特別研究員（経済評論家・コンサルタント）

  ・2022年11月10日

  低金利を利した政府の借金が巨額に膨らみ、低金利の国債を日銀が膨大に抱え、日銀が日本株の筆頭株主になって株価を支え、バブル的に上がったマンションを低金利の変動金利ローンで家計が買っています。金融政策を見直して金利が上がれば大変です。
  その一方、円安とインフレの不気味なトレモロが聞こえます。生産性が高まらぬ中で賃金が上がって賃金とインフレの上昇スパイラルが始まれば、日銀は政策を見直さざるを得ない立場に追い込まれかねません。政策を見直すにせよ続けるにせよ、経済的にも政治的にも対応が難しい。
  各国の中央銀行の総裁は、自分が始めた政策の出口に一定の道をつけて退任されることが多いように感じます。自ら始めた政策は、自ら責任を持って終わらせて、有終の美を飾りたいと思うからじゃないのかな・・・　そうだとすると、出口が極めて難しい状況にあるだけに、黒田総裁も自らの責任で軟着陸を果たしたいと思っていらっしゃることでしょう。お立場上自ら望むとは仰れないでしょうが、逃げ切ったなぞと言われることのないよう、望んででも続けられるべきじゃないかと思います　(^^;
• 佐々木 一寿

  研究者、ジャーナリスト、作家、メディア編集者、経済評論家

  ・2022年11月10日

  黒田総裁は嫌かもしれませんが、私は続投してもいいのではないかと思います笑
• 新 芽衣

  東京都立大学　　　NewsPicks第３期StudentPicker 経済経営学部

  ・2022年11月10日

  海外がインフレな中、日本はなぜ低金利政策を続けるのか。
  供給が減ってしまったことで物価の上がってしまった日本にとって、金利を上げてインフレを鎮めるのは間違った政策である。だから、黒田総裁の低金利政策は正しい判断であると思います。