欧州の気候・エネルギー政策に「二重基準」と「偽善」 ウガンダ大統領
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ウガンダは原油資源が発見されており、それを開発しタンザニアを通って輸出するための最終投資決定が今年2月に合意されています(相手方はTotalとCNOOC)。ところが、この開発に、化石燃料の新たな開発と地域環境への懸念を理由に環境活動家が激しく反対しています。
この石油開発は、ウガンダ経済にとっては大きなゲームチェンジになるはずです。東アフリカの国々はこれまで原油資源がありませんでしたが、投資を呼び込み外貨を得て国家予算を充実させることができれば、国民を貧困から引き上げることができます(そうはならない国が多いですが)。そのチャンスを、自分たちはエネルギーを使うだけ使って引き続き安定した生活を続けるつもりの他の国から邪魔されるのが我慢ならないのは当然かと思います。
世界的な圧力によりアフリカ中で石油・石炭事業や新規開発が中止となっていますが、化石燃料がたとなくすべきものであったとしても、それを基盤として生活している人がいる以上、配慮が必要であるはずと考えています。地球を守り将来的に人類が永らえていくためにいま生きている人間が死んでもいいという理論は受け入れがたいです。また、その死ぬ人間が貧しい人、資源なくしては経済が成り立たない厳しい国に偏っているのは人権的に問題ではないかと思います。
アフリカは化石燃料開発の中止で大きなダメージを負っていますから、欧州は連帯を示すなら、この冬を寒く過ごし工業が落ち込み失業者が増え政権が不安定になることは受け入れるしかないでしょう。そのようなLose-loseが意味があるのかはわかりませんが。
今回のCOP27で、Loss and Damageが取り上げられたのは大きな進歩だと思います。
注目のコメント
アフリカ諸国は基礎的な医薬品や栄養素の不足で命を落とす人も少なからず存在するようだが、ビジネスが成功すれば幾分か改善するはずである。
化石燃料産業を無差別に攻撃することは、このチャンスを失うことでもある。🇺🇬ムセベニ大統領は「欧州が気候変動を達成できないために、アフリカの発展が犠牲にされることがあってはならない」として、
「欧州人がアフリカの化石燃料を自らのエネルギー生産に利用することを期待しながら、アフリカ人に同様のことを認めないのは道徳的に破綻している」と非難。
欧州諸国は「恥知らずな二重基準」と「偽善」をやめる必要があると訴えたそうです。