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昨日からブラジル国内はこのニュースで持ちきりで、ガル・コスタとういう国民的アーティストの存在がどれだけブラジル国民、ブラジルカルチャーに重要な功績を残してきたか改めてよくわかります。
1950年から60年代後半までのブラジルカルチャーは世界的に見ても貴重なムーブメントが起こりました。50年代にはリオの富裕層の若者の間で生まれ、日本でもお馴染みの音楽であるボッサノーヴァ(ボサノバ)が誕生。同時期にはフランスの映画運動であるヌーヴェルヴァー(ポルトガル語のボッサノーヴァと同じ単語)に強い影響を受け、グラウベル・ロシャをはじめとするシネマ・ノーヴァという映画運動がブラジルでも生まれました。
そしてこの流れはついに一つの都市を作るまでに至り、60年にはモダニズムかつ近代都市計画の集大成とも言える首都ブラジリアが、ブラジルモダニズム建築の父ルシオ・コスタと世界的なスターアーキテクトでもあったオスカー・ニーマイヤーのコンビによってたった4年間で生み出されました。
このブラジルにとって激動の時代、まさに真っ只中に起きた中心的なムーブメントが、トロピカリズモという音楽・芸術思想であり、特に貴重な音楽作品を残してきたアーティストがガル・コスタでした。
私もガルのライブには両手では数えられないくらい足を運びましたが、300m先にいても声がスーッと聞こえてくる、響いてくる、まさに天使のような歌声でした。ここ数日は彼女の曲を聴き続けて喪に服します。
心よりご冥福をお祈りします🙏
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