[8日 ロイター] - ウクライナはロシアに連れ去られた子どもたちに関する多くの報告を照合しており、20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)でこの問題を取り上げるよう求めている。ウクライナ大統領府が8日、イェルマーク長官の話として明らかにした。

イェルマーク長官は子ども保護担当当局者との会議で「ロシアはウクライナの子どもたちに関連した犯罪を犯し続けている」と指摘。「子どもの連れ去りは続いている」と述べた。

米国は9月上旬、7月だけで1800人以上の子どもがウクライナのロシア支配地域から移送されたと明らかにした。ウクライナはこうした連れ去りを戦争犯罪として調査するよう求めている。

ウクライナ側によると、これまでに1万0500人の子どもが連れ去られたり、強制的に移送されたりした。会議では、戻された子どもの数は96人にとどまることが報告された。

15─16日にインドネシアで開催されるG20サミットにはウクライナのゼレンスキー大統領がリモート参加すると見込まれている。