75歳医療保険料、14万円増 高所得者の年間上限額引き上げへ
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制度開始で直ちに恩恵を受ける高齢者の歓心を買うため介護保険制度の導入が声高らかに喧伝された当時、高齢化が進んだら維持できなくなることが明らかなのに、こんな無責任な形でなぜ導入するかと憤りを覚えたものでした。想定外に寿命が延びたからこうした事態に陥ったわけでなく、はじめから予想できた事態です。導入してしまえば後はなんとかなる、問題が表面化するころには自分たちはここにいない、といった発想で始まる施策は今でも多そうですが、介護保険制度はその典型の一つであるように感じます。
「経済力に応じた負担」とありますが、所得の再分配は税金の役割で「保険」と銘打つ制度が担うべきものではありません。「対象は加入者の約1%」とのことなので、対象者が反対の声をあげても数の論理で敵いません。取り易いところから取るこれまた典型の一つです。そしてまた“高所得者”に負担を負わせて“やっている感”を出すだけで、効果は焼け石に水でしょう。
「現役の負担軽減」は重要ですが、保険と銘打つ以上、既得権が渦巻く給付の側を見直して、負担と給付のバランスをとることが先決であるように思います。こうした形で”高所得者苛め”を重ねると、老後に備えて自力で頑張る意欲が萎えてしまいそうで心配です。それでは日本は元気になれません (-“-)1%の保険料を多少引き上げたところで、高齢者の母数は増え、負担者は目減りするのであまり意味はないでしょう。何もやらないよりはマシだとは思いますが。
現役世代の所得は上がらず、物価だけがどんどん上がり、支えなければいけない高齢者は増える一方。
長期的な解決策を。。勤労世帯がメインの国民健康保険料の上限額は、上げる時は翌年からバンバン上げています。
後期高齢者に関しては、何故2024年度からなのか?
その理由が分かりません。