【羽生雄毅】「培養肉」で実現する、かっこいいSFの世界
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食糧問題についてはNewsPicksでも何度も取り上げていますが、そのひとつの解決策になるのが「培養肉」でしょう。
今回は、細胞培養技術を用いて「細胞農業」を実現しようとしているインテグリカルチャーの羽生さんにお話を聞きました。
私が興味を持ったのは、羽生さんの細胞農業の動機が「食糧問題の解決」ではなかったこと。
一番最初のスタートは、SFへの憧れ、つまりは「ロマン」だったそうです。
たしかに、培養肉っていろいろなSF作品に登場しますね。
あんまり美味しいものとして描かれていないことも多いですが笑
では、羽生さんの培養肉への挑戦は、どの程度進んでいるのか。
細胞農業が実現すると、私たちの暮らしにどんな影響があるのか。
今日から5日間にわたってお届けしますので、どうぞご期待ください。
ちなみに、「培養肉」が売られていたら、みなさんは食べますか?
私は新しいもの好きなので、安くなったら絶対に食べてみると思います。
というのも、大豆ミートですらあんまり違いがわからなかったんですよね。。別の方になってしまいますが、先日培養肉の研究をされている東大の竹内昌治教授の講演を拝聴しました。興味深かったのは、温室効果ガス排出量でみると、牛肉>牛肉の培養肉>豚や鶏であるということです。
もちろん現在の技術における排出量なので今後の技術革新で培養肉に伴う温室効果ガスの排出量は減ってくるでしょう。
しかし少なくともいまの段階では、クライマタリアン(食由来の温室効果ガスを減らすように食を選ぶ人)的には豚や鶏のほうがよさそうです。
しかしながら、温室効果ガス以外の問題として「人口爆発時代における食糧難問題」を解決するソリューションとしては、もちろん期待と希望を私も持っているので、全力で応援したいです!
参考
http://www.hybrid.t.u-tokyo.ac.jp/research3/
https://www.nissin.com/jp/sustainability/feature/cultured-meat/「1kg1000円程度のコストで培養肉を生産できる試算」。これが実現したら、人類の誕生以来の大革命ですね。
最近、SFプロトタイピング手法(SFが描く未来から逆算して、製品開発を行う)が注目を集め、私の周りでもワークショップ等が行われるようになりました。しかし、そこで語られる未来と、実際に開発費が付くテーマには大きなギャップがあったりします。
羽生さんが企業の研究所を離れたといのは、企業の枠組みでは、本気でSFの「かっこいい」世界を目指せないということなんでしょうね。
Shojinmeat Projectのサイトによると、目指すのは「オープンソース培養肉」だそうです。オープンソース培養肉が「社会インフラ」となり、未来の実現を加速してくれると信じています。