「学び直し」に750億円 転職まで一貫支援―経産省補正予算案
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注目のコメント
日本の社会人が世界の中でダントツに自己研鑽しないのは良く知られたところです。
https://note.com/hotozero/n/ne6dc5c96d6f2
その原因が、厳しい解雇規制と引き換えに会社が業務命令で従業員を自由に配置転換できる日本独特の雇用制度にあることは明らかです。日本的雇用慣行下の従業員は、自分の潜在能力、つまり自分という人間を会社に売って、会社に言われるまま働く義務を負うのです。自律的に仕事と働き方を決めることができませんから、自律的にスキルを磨いて高い賃金を得るインセンティブも働きません。
日本以外の普通の国では、それぞれがどんな仕事、どんな働き方で食べて行くかを自分で決めてスキルを磨き、そのスキルを会社に提供してジョブに見合う賃金を受け取ります。会社と従業員の関係は使う側、使われる側という主従関係でなく、スキルとジョブを間に挟んだ対等の関係です。自律的にキャリアを磨く従業員は、自ずとリスキリングを図ります。
日本の官製の職業訓練のお粗末さもまたよく知られるところです。スキルそのものを取引する慣行のないなかで官が独占的にやっているのですから質が上がる筈がありません。
リスキリングは重要で政府の支援も必要です。有効に活用されるよう念じはするものの、雇用を巡るエコシステムを包括的に見直さない限り、カネをばら撒いて“やってる感”を出すだけに終わりそう。様々な規制と既得権益が渦巻く難しい領域だけに、本気で手を付ける覚悟はないのでしょうね・・・ (・・;学ぶ人・学べる人と、学ばない人・学べない人の格差が広がっていくでしょうね。日本経済の活性化策として国をあげて推進する以上、「学ばない奴は知らん」という自己責任論では済まされない所もあるのでは。
なお、大学でもリカレント教育というのが盛んに言われますが、学校を中心とする教育界は個人の自発性に基づく教育を提供してきたところであり、昨今の「学び直し」で求められているような職業訓練的な性格の教育に蓄積があるわけではないように感じます。
学ぼうとする人たちを支援することは大切ですが、その受け皿がどうなっているのか、も同時に重要です。学び直しも大事だと思いますし流動性を高めることも必要ですが、本質的な日本経済の活性化にはつながるイメージ湧かなく、上っ面感を感じてしまいます。
Twitterではないですが、日本も容易にリストラできるようにしていくのがもっとも変化を促せると思います。
なかなか着手しないのが不思議です。